燻製について

燻製は燻す温度によって3種類の方法があります。

• 熱燻80度以上の高い温度で短時間燻製するもの。温度管理が難しくないので小型のスモーカーでも作ることができる。水分を残した仕上がりになるのでジューシーさがある。
• 温燻50度～80度程度の温度で数時間燻製するもの。熱燻よりは保存性が高くなる。
• 冷燻25度以下の低い温度で長時間燻製するもの。水分が抜けてドライな仕上がりになり、長期保存が可能に。

今回は短時間で一気に燻製する「熱燻」に挑戦します。

作り方

スモークする前の下準備

燻製を作る場合、食材とスモークチップの間に空間を作るためメッシュトレイが必要になります。

このメッシュトレイはスモーク以外にも蒸し物が出来たりとメスティン調理の幅が広がるオススメアイテムです。

燻製をすると、燻製器の内部は煙によって色が付きます。

メスティンが茶色く汚れるのを防ぐため、本体と蓋をそれぞれアルミホイルで覆います。更にアルミホイルで軽く器の形を作り、そこにスモークチップを入れました。

スモークチップにはさくらやりんごなど、使う食材に合った様々な樹種のチップが販売されています。今回はクセの無い香りで間違いのない「ブレンド」のフレーバーを使いました。

食材を載せます。メッシュトレイを乗せる時はしっかり底面に置くのでは無く、本体に敷いたアルミホイルに引っ掛けるようにして網がフチの高さに配置されるようにして下さい。食材の加熱しすぎを防いでくれます。

バーナーにはSOTOのワンバーナーを使用。UNIFLAMEの「バーナーパッド」（写真はSサイズ）を併用して使うと、火力が調整しやすくなりますし、加熱による変形も防ぐことが出来ますのでよりオススメです！

食材を置いたらフタを乗せます。しっかりはめこまずに本体の上に置くだけでOKです。

スモークチップを加熱

バーナーで10分ほど加熱します。この日は風が結構強めでしたので弱火では中々チップが熱されず、かなりの強火にしてようやくチップから煙が出てくれました。強火でかけ続けるのではなく、煙が出たら火力を抑えて様子を見ながら調整して下さい。

スモークチップが燻され、白い煙がフタの外から出てきました。

完成！

食材が綺麗に色づいたら完成です！燻製独特の茶色い色がしっかりと付いていますね。初挑戦にしては中々上手くいったのではないでしょうか。

スタッフ3人で試食したところ、ベーコンが1番燻製の香りを感じられ、肉の脂のおかげでジューシーな味わいもしっかり残っており好評でした。チーズの燻製も、作りたてならトロトロの状態で食べられるのがいいですね！

おまけのスモーク

変わり種スモークとしてポテトチップスとプリッツも燻製してみました。
水分が抜けた分パリッとした食感が際立ち、スモークのフレーバーも付いていつも食べているスナックとはまた一味も二味も違った味が楽しめました♪

作ってみての感想

一般的なスモークポッドと比べ、メスティンは小さいサイズなので煙の周りが早く、あっという間にスモークを作る事が出来ました！通常サイズのメスティンで作ると1人～2人分ぐらいの出来上がりになりますが、ラージサイズでやれば1回でより沢山の量が作れそうです。 食材を持ち寄って、どんな味になるか想像しながら燻製してみるのも楽しそうですね。
反省点としてはハンドルをつけっぱなしにしていたので、ゴムの部分が少し溶けてしまいました。加熱時はハンドルを外しておいた方が良かったですね…。
メスティンを使用しての燻製はかさばらずに持ち運べるので、お手軽にキャンプで燻製したいなという時にとってもおススメです。ぜひこの機会にメスティンでの燻製に挑戦してみてはいかがでしょうか？