思いと創造。

雨に濡れたくないのはもちろんですが、レインウェアを着たときに蒸れたくないという気持ちもあります。

しかし、どんなに透湿性があっても物理的な膜を纏っている以上、シノギングの行動中に蒸れから逃れることはできません。

それならば少しでも汗をこもらせないようにできないかとデザインしたのがフリシキルです。

大胆なベンチレーションジッパーと長いフロントジッパーで汗による蒸れを放出させるフリシキルは、降りしきる雨を凌ぐと同時に汗による蒸れを凌ぐ防水アノラックです。

着心地。

腰周りをすっぽり覆う着丈が、単体での使用における防水性、防風性、保温性を高めます。

一番の特徴である肘から腰までの長いファスナーは、ピンポイントまたはフルオープンのベンチレーションとして機能するばかりでなく、暑苦しい時には腕を外に出してクールダウンさせることもできます。

腰のファスナーを開けてその内側にバックパックのヒップベルトを通せば効果的にベンチレーションを得ることができます。

上下から開くフロントファスナーを下から開ければフード周りを閉じたままでベンチレーションとして機能する他、インナーのシャツのポケットやヤマバッグにアクセスできます。

また、長いフロントファスナーはパンツの様に穿いたり脱いだりできるので便利です。

着こなし。

フリシキルにユツハラヒ。

これが王道の着こなしです。

雨の降り方や蒸れ感によってベンチレーションジッパーの開きを調整して下さい。

汗が噴き出してオーバーヒートしそうなときには歌舞伎の見得よろしく、すっかり開放させたベンチレーションジッパーから腕を抜き出して凌いでください。